日本の里100選 平久里下(南房総市) No.25
- 2014/11/26
- 15:16
千葉県南房総市、海岸から8km内陸部に平久里下(へぐりしも)の
集落がある。大正時代から集落全体、約160世帯の共有林を集落全体で
維持管理し続けている。ここでも若手の参加者が少なく、人工林の維持が
困難になつつあるようだ。
集落がある。大正時代から集落全体、約160世帯の共有林を集落全体で
維持管理し続けている。ここでも若手の参加者が少なく、人工林の維持が
困難になつつあるようだ。

8月29日 八千代市 → 千葉市 → 南房総市
三浦半島久里浜と千葉県を結ぶフェリー乗場、浜金谷に近づくと、
三浦半島が見えた~。懐かしい。海峡は10kmあまり。
フェリーに乗るのは明日にお預け。
日本の里の選定地、平久里下(へぐりしも)に向かう。

海から10km圏内とは思えない山村のような雰囲気がある集落だ。
この地区の象徴的な山、伊予ヶ岳

平久里下集落の共有林がどこなのか、さっぱりわからない。
商店に入って訪ねると、とても自転車ではいけない奥だという。
商店主も共有林の整備に参加しているが、木材の値段が
下がって、ここ10年くらいは売っていない。若い人の参加が
ないので、間伐などの手入れが行き届かず、森林組合に頼むと
人では地区で出してほしいという。逆戻りだ。
詳しいことは、近くの製材所で聞いてみればいいというので
訪ねた。 共有林は写真の谷間から奥にかけて広がる。

製材所に行くと、ちょうどお二人が休憩中だった。
事情を話すと、いいね、好きなことができる人生は!
そうかもしれない、まあ、長年働いたご褒美ということで。。。
共有林化は大正時代に始まった。
大きな金が必要にあったら売ればいいということで
共有林を持つことにしたようだ。
共有林を一度はすべて切って売って、その後
植林した人工林が今は50年ほど立つ。
50年前1ヘクタールあたり当時のお金で500万円の値段が
今は30万円だ。50年前の500万円といえば、今の7,500万円~
1億円くらいの価値があったのでは。
現状は、日本の材木の8割は外材だ。運送費を入れてもかなわない。
山に手を入れるだけで赤字になる。
だから林業をやろうとする若いやつはいないさ。
林業専門のプロという人は、鴨川市、館山市、南房総市
合わせてたった3人しかいない。
日本の急峻な山に杉など植えても手間がかかるだけさ。
確かに、今まで各地で何度も聞いた話だ。
そして、確かに何でも植えればいいってもんじゃない。
自分が生まれて間もない昭和30年代は高度成長を
向かえ、此れから木材の需要がどんどん高まるという政府
の主導の元で、経済林をいたるところにどんどん植えられた。
現在は売れるはずの経済林を製品化することができない時代だ。
コストを抑えるためには、経済林に適した場所があるんじゃ
ないだろうか。
経済林と里山・環境・国土の保全林とはある程度分けて考えても
いいいかもしれない。
日本の林業、国土保全、環境保全に関して100年、200年先の
長期的なグランドデザインが必要な時期、いや、50年前にすべき
だったと思う。

今夜は岩井の民宿にお世話になる。
三浦半島久里浜と千葉県を結ぶフェリー乗場、浜金谷に近づくと、
三浦半島が見えた~。懐かしい。海峡は10kmあまり。
フェリーに乗るのは明日にお預け。
日本の里の選定地、平久里下(へぐりしも)に向かう。

海から10km圏内とは思えない山村のような雰囲気がある集落だ。
この地区の象徴的な山、伊予ヶ岳

平久里下集落の共有林がどこなのか、さっぱりわからない。
商店に入って訪ねると、とても自転車ではいけない奥だという。
商店主も共有林の整備に参加しているが、木材の値段が
下がって、ここ10年くらいは売っていない。若い人の参加が
ないので、間伐などの手入れが行き届かず、森林組合に頼むと
人では地区で出してほしいという。逆戻りだ。
詳しいことは、近くの製材所で聞いてみればいいというので
訪ねた。 共有林は写真の谷間から奥にかけて広がる。

製材所に行くと、ちょうどお二人が休憩中だった。
事情を話すと、いいね、好きなことができる人生は!
そうかもしれない、まあ、長年働いたご褒美ということで。。。
共有林化は大正時代に始まった。
大きな金が必要にあったら売ればいいということで
共有林を持つことにしたようだ。
共有林を一度はすべて切って売って、その後
植林した人工林が今は50年ほど立つ。
50年前1ヘクタールあたり当時のお金で500万円の値段が
今は30万円だ。50年前の500万円といえば、今の7,500万円~
1億円くらいの価値があったのでは。
現状は、日本の材木の8割は外材だ。運送費を入れてもかなわない。
山に手を入れるだけで赤字になる。
だから林業をやろうとする若いやつはいないさ。
林業専門のプロという人は、鴨川市、館山市、南房総市
合わせてたった3人しかいない。
日本の急峻な山に杉など植えても手間がかかるだけさ。
確かに、今まで各地で何度も聞いた話だ。
そして、確かに何でも植えればいいってもんじゃない。
自分が生まれて間もない昭和30年代は高度成長を
向かえ、此れから木材の需要がどんどん高まるという政府
の主導の元で、経済林をいたるところにどんどん植えられた。
現在は売れるはずの経済林を製品化することができない時代だ。
コストを抑えるためには、経済林に適した場所があるんじゃ
ないだろうか。
経済林と里山・環境・国土の保全林とはある程度分けて考えても
いいいかもしれない。
日本の林業、国土保全、環境保全に関して100年、200年先の
長期的なグランドデザインが必要な時期、いや、50年前にすべき
だったと思う。

今夜は岩井の民宿にお世話になる。
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